炭素繊維断熱材の代表的な使用用途は、シリコンの結晶成長炉やグラスファイバーの製造ライン、金属・セラミックの焼成炉などに使われております。炭素繊維断熱材もカーボンですので、還元雰囲気では2000度以上の温度域まで耐えられます。

炭素繊維フェルト材

炭素繊維フェルト材は、かさ密度と、焼成温度の違いにより、種類がいくつかございます。また御使用の用途に合わせて数種類の目付量、厚みのフェルトがあります。弊社の作っている黒鉛(カーボングラファイト)の環境と一緒に使う、高温用断熱材および耐火材としてのみならず、高温度域のフィルターや、炭素の耐薬品性を活かした化学薬品用フィルターとして使用されています。 他にも樹脂との複合で摺動性、耐熱性に優れた摺動部品の原材料として使用されています。

炭素繊維フェルト材のかさ密度

炭素繊維成形断熱材メーカーにより断熱材にかさ比重の種類があります。例えば、7mm、10mm、15mm、20mmという具合です。ご使用になられる環境にあわせて選定を行い、性能を合わせて採用をして頂きます。フェルトがご使用になられる用途は、従来、繊維メーカー様が対応されていることも多く、目付量(g/m2)も合わせてご確認をさせて頂きます。

炭素繊維フェルト材の処理温度

炭素繊維には、処理されている温度に違いがあります。メーカーにより、「炭素質」と「黒鉛質」のフェルトに分類されています。炭素質・黒鉛質の違いは、処理温度の違いにより、不純物の含有量に違いがあります。ご使用になられる環境に合わせて、「炭素質」と「黒鉛質」を使い分けられるとよいです。

炭素繊維フェルト材