炭素(黒鉛グラファイト)の製造販売の関西カーボン加工株式会社の機械加工入門内の「機械加工の用語集」のページです。お客様と打ち合わせをさせて頂く際に必要となる専門用語などを、紹介させて頂いているページになります

ワーク(work)

製品の素材(母材・原材料)の事

公差(tolerance)

製品を作る際に、寸法の最大値と最小値が決められています。
その最大値と最小値のことを「公差」といいます。

一般公差(Extrusion molding)

図面や仕様書などで特別な精度が要求されない形状の場合、公差が図面に記載されていません。
通常、公差について指示がなされていない際は、JISに定められた一般公差にて製造いたします。
弊社では、JIS 中級にて加工を行っています。

許容範囲・レンジ(Tolerance)

公差の上限と下限の寸法の許容範囲をレンジといいます。

( )括弧寸法

本来、記入しなくてもいい寸法でも、 図面上で表記しておきたい寸法に( )をつけて表記します。 「参考寸法」を表す際に使う方法です。

角寸法(square)

正四角形を加工する際に、簡素化した表記方法です。□100×10tというような表記をします。
□100×10tは、100×100×10tを意味します。

C面取り(chamfer)

角部の45度の面取りを表しています。
角部を円で面取りする場合は、R面取りといいます。

t寸法(Thickness)

厚みを表記する際に使う寸法です。

h寸法(height)

高さを表す寸法表記です。

w寸法(width)

製品の素材(母材・原材料)の事

ワーク(work)

幅を表す寸法表記です。

L寸法(length)

長さを表す寸法表記です。

φ寸法(Circle)

円形の「直径」を表す表記方法です。
Sφは球体の「直径」を表します。

R寸法(radius)

円形の「半径」を表す表記方法です。
SRは球体の「半径」を表します。

基準点、基準線、基準面(Reference_point,line,plane)

組み立てる製品を作る際、気を付けなければならないのが基準の位置です。
弊社が加工を行っている製品は、組み立てて使われることが多く、基準位置に注意をしてプログラムを作ります。

はめあい(嵌合-かんごう)(Mating)

軸受けの製品にははめ合い公差の記載があります。

すきまばめ

主軸に対して、軸受けとなる製品の穴の方が大きいはめあい。

しまりばめ

軸受けの穴よりも、主軸の方が大きいはめあい。「圧入」ともいいます。

店売り材・紐付き材(Tied material)

ステンレスやカーボンの業界でよく使われている材料の購入と割当の事です。
カーボンの素材は、原料の仕込みから材料の仕上がりまで、おおよそ8カ月の月日が必要となります。 ある程度まとまった量の材料や、年間の生産数量が少ない材料は、予め素材メーカーに発注を行い材料の購入をしなければなりません。 また、特殊な用途の素材はエンドユーザーを開示する必要がある事が多く、そういった素材を「紐付き材」と言っています。

磨き・研磨(Polishing)

磨きや研磨は、荒い番手から細かい番手で順番に使っていきます。 おおよそ20mmを粒子径で割り算した時の答えが、番手(#)になります。
ツルツルの仕上がり面は、素材によって違います。
木だと、#400で滑らかな面になります。 ステンレスだと、#2000~#4000位まで行って、磨き面と言われることがあります。 大体、仕上げ面の1/10(木だと#40、ステンレスだと#200)位から磨き始めると作業効率が良く、 大体1.5~2倍に番手をアップさせて、目的の研磨目に持っていくのが良いです。 「研削砥石用、研磨材の粒度」と調べると、砥石用の研磨目の規格を調べる事が出来ます。 「国家資格の技能士」と「技能検定職種及び等級区分 (都道府県知事の実施する職種)」で 資格も存在するほど、奥の深い仕事です。

機械加工の略記

手仕上げ(Finishing (Hand))

研摩布紙仕上げ

略記:FCA(Coated Abrasive Finishing)

ラップ仕上げ

略記:FL(Lapping)

つや出し

略記:FP(Polishing)

リーマ仕上げ

略記:FR(Reaming)

特殊加工SP(Special Processing)

放電加工

略記:SPEC(Electro-Chemical Machining)